2009年09月16日

里山と大昌寺の格子絵天井

秋ですね。日差しも柔らかくなり、空にはイワシ雲が浮かんでいます。

秋といえば赤とんぼ。
童謡「赤とんぼ」といえば里山の風景。
というわけで(?)今日は里山について考えを巡らせていました。

紀北町は東西20キロと横長で、山が海際まで迫っているためかなりの部分が里山となっています。今日は尾鷲市に行っていたので、帰りに紀北町を横断しながら里山の風景を写真に収めていました。

satoyama.gif satoyama-2.gif
(左)紀伊長島区田山のあたり。ザ・里山の雰囲気が伝わるでしょうか・・・
(右)海山区の銚子川。ちょうど列車が通っています。

特に考えさせられたのは、国道422号線沿いの大原という集落にある「大昌寺」の格子絵天井でした。

iriguchi.gif
観光地化されていないひっそりとした佇まいの中にあるお寺で、不動堂、不動明王立像、格子絵天井が町の文化財に指定されており、いつでも見学可能です。

tenjo.gif
この天井絵は江戸時代に描かれたものらしいのですが、作者は伝わっていません。
かなり鮮明に残っています。

絵そのものより、そのお堂の静かな空間、ひいては里山の中にそれがあるという事実に心を動かされました。

紀北町の魅力を考えた時に、「海と山があること」を第一に考えていましたが、海に囲まれ山地が70%を占める日本においてはそれは固有の魅力では無く、本当は何が魅力なのかというと、「そこに住む人の暮らしの現れ方」なのですね。

格子絵天井がまさにその「暮らしの現れ方」の一つです。歌や絵を楽しむ人たちがそこに存在し、その人たちがここの里山風景を作り上げたのだと気づきました。里山は、自然そのままではなく人が作り上げたもの=文化なのだと、当たり前の事ですが改めて実感できました。

「まちづくり」も同じで、住む人の生活の現れが「家」であり、人と家の集まりが「街」になります。格子絵天井を見て、自身もこの空間に存在した人々と同じような文化的な生活を送っているかと、自問しました。

皆さんも大昌寺で考えを巡らせてみませんか晴れ
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